禁煙外来でチャンピックスという禁煙治療薬による治療を始めた場合、失敗と見なされるのは服用から8日目以降に喫煙してしまった場合です。
チャンピックは飲み初めのころはタバコを吸っても構いませんが、2週目のタイミングから1本でも吸ってしまうと失敗と見なされます。
禁煙成功率は約78.5%で、治療期間である12週間のうち、最後の4週間にタバコを吸うことがなければ成功と判断されます。
しかし、治療を1回以上受けた人のうち、1年間禁煙が続いたのは約30%と時間の経過と共に成功率が大幅に減るのが特徴です。

禁煙をはじめた多くの人は、禁煙を志しても最初期にタバコが吸いたくてたまらない欲求に駆られます。
イライラして落ち着かない気持ちになり、これまでのように集中できなくなり、失敗する可能性が高まるのです。
しかし、最初の辛い時期を乗り越えても、まれに吸いたい気持ちを強く感じたり、禁煙によるストレスでモヤモヤとした気分が晴れなくなります。
その時期を超えれば、タバコを吸いたい欲求が落ち着き、禁煙が成功したと感じられます。

チャンピックスで禁煙に失敗した場合、タバコの本数が増えやすいのは、治療開始から時間が経過したあとにタバコを吸ってしまった場合です。
一般的にチャンピックスを服用して8週以降に多く、何年も経過してから再び喫煙を初めてしまう人もいます。
これまで長く口にしていなかったタバコを1本でも吸うことで、以前の喫煙による快感を思い出し、より強く依存してしまう可能性が少なくありません。
また、禁煙できたと感じている場合、薬を飲み忘れたり自己判断で服用を中断してしまいやすいのも理由の一つです。

禁煙外来では、一定の条件を満たすことで保険適用の範囲内での治療が可能です。
しかし、医療機関が厚生労働省が定めているの施設の基準を満たしていない場合や、患者が条件をクリアしないことで保険適用外となることもあります。
その場合、治療費は高くなりますが自費診療で治療で受けることができます。

2度目の禁煙外来は保険適応とならないことがある

タバコを止めようとしたときの禁煙外来治療は、健康保険を使って受けることができますが条件があります。
それは、ニコチン依存症の判定テストが5点以上・1日の平均喫煙本数×喫煙年数が200以上・すぐに禁煙を始めたいと思っている・禁煙治療を受けることに文書で同意している、この4点を満たしていることです。
もちろん禁煙外来ですから厚生労働省が定める、禁煙の専門医が在籍している総合病院や診療所で行うことが前提です。

4つの条件を満たしていても、健康保険が適応できないケースもあります。
それは2回目以上の禁煙外来であるときに起こるもので、前回の禁煙外来初診日から1年以上経過していないときがそのケースです。
これは前回行った禁煙治療に失敗したものの、思い直してすぐに禁煙外来を再開しようと再来院した場合などがこれに該当します。
4つの条件が満たされていても、初回の初診日から数えて1年以上経っていないと保険適用外となり、保険適用で禁煙外来を再開するには、初診日から1年以上またなければなりません。
しかし費用は関係なく、どうしても今すぐに禁煙治療を再開したというようなときは自費診療で行うことが可能です。

保険適用と自費診療では、禁煙外来にかかる費用はかなりの差となります。
言うまでもなく自費診療のほうが負担は大きく、費用は病院によっても異なりますが、保険適用で診察・管理料・処方せん料を支払った場合、約0.6万円で、一方、自費診療では2万円となります。
これだけだとそんなに大きな負担とならないようですが、この診療代以外に処方される薬(チャンピックス)代が加わります。
このチャンピックスという薬の料金が自費負担だと4.4万円かかります。
保険適用だと1.3万円に対して、この料金が加わると大きな金額となるのです。
まとめると12週間で計5回の一般的な禁煙診療を行った場合、保険適用で0.6+1.3の合計1.9万円、自費診療で2+4.4の合計6.4万円となり、差額が4.5万円もの大きな金額となります。

さらに一度禁煙外来の治療が失敗した場合、再度タバコを手にとってしまう確率は大きく、成功率は大きく減ると言われていますので、最初の禁煙外来でタバコを止められるよう努めましょう。